この記事でちょうど100記事の節目になります。
ちょうどいいのでいつか書こうと思っていたことを書いて見たいと思います。
VapeのレビューやSNSでのやり取りなどを見ていて、抵抗値(Ω)がどうとか出力(W)がどうとか電圧(V)とかは割と会話にチラホラ出てきますが。電流(A)につていてはあまり触れられていない印象があります。
オームの法則はVAPEを楽しむ上で誰もが知っている「はず」の簡単な理科の法則。
電圧(V)=電流(A) x 抵抗(Ω)
これを元にしていますよね。
電圧はバッテリーなので固定電圧暫定4.2Vと仮定します。
そこにどんな負荷を設置するかで抵抗が決まる。つまりコイルをどんな素材でどんな大きさで設置するのか。
仮に4.2Vバッテリーに抵抗値0.5Ωのコイルを設置した場合。
I=V/R となるので、 I=4.2/0.5=8.4
電力Wは W=IV=IxIxR=8.4×8.4×0.5=35.28
となるので、8.4アンペアの電流が流れて35.3ワット程の出力になります。
この出力をコントロールするのがテクニカルMod。
バッテリーの力をそのまま伝えるのがメカニカルMod。
ここまでは多分誰でも知ってる話。
テクニカルでたまに、「atomizer is short」なんて表示されているの経験はありませんか?
ショートってどんな状態で、なんで危険なのか理解していますか?
上の図で、抵抗RがVAPEでいうコイル。
このコイルが無かったら。
バッテリーから流れ出た電流にかかる抵抗は、導線のみ。
仮に、電線の抵抗値が0.001程度だったと仮定すると。
I=V/R = 4.2 / 0.001 = 4200
4200アンペア流れることになります。
ピンとこないかもしれませんが、とんでもない電流です。
電気の特性として電気が流れると熱が発生します。
それをコイルで加熱の力に変えてるんだからわかりますよね。
4200A流れるときの熱エネルギーは
J=Wt =IxVxt =4200 x 4.2 x t =17640t(J)
1秒でとんでもない熱量が発生します。
バッテリーのような小さな「器」にこんなにものエネルギーがいきなり発生したら・・・
抑えきれるわけないですよね。
膨張して破裂しますよね。
だから、それを簡単にいうてわかってもらうために。
無茶な使い方したりすると「爆発」するよって言うてるんです。
この値は仮定値でありますので実際の数値とは全く変わりますが、短絡を起こすととんでもない電流が一気に流れると言うことは理解してもらえましたでしょうか。
ちなみに、人間ってどのくらいの電流に感電すると危険なのかってことも知っておいて下さい。
10〜20mA・・・筋肉収縮が起こり離脱の限界。
50mA・・・人体構造損傷の可能性。心臓律動異常。気絶。
100mA〜3A・・・心室細動の発生。心拍停止。
6A以上・・・心筋は持続的に収縮し続ける。呼吸麻痺。
6A以上だと簡単に死ねますね。
ハイブリッドModで短絡事故なんか起こすとエゲツないことになるのは簡単に想像できますよね。
だからテクニカルModから始めるのがいいよ。
とは言いますけど。
「テクニカルなら安全」てわけじゃない。
制御回路にエラーがあって制御できなかったり、メンテナンスしてなくて壊れてたり、落として故障してたり。
自分のVAPEをきちんと管理してメンテして、大切にできないと事故につながる。
だからイキがったガキンチョなんかが買わないようにって業界自体が考えてるのはすごくいいことだと思う。
みんな大人なんだし、「自己責任」だから事故することになっても自分が痛い思いするんだし・・・なんてバカな人はいないと思うけど。
えらいことになって、VAPEで楽しめなくなるようなことになって欲しくないので、鬱陶しいことを書いてみました。
これを読んで、私のことを大嫌いになってもいいので
怪我したり事故したりする可能性が一つでも無くなる事につながる事を祈ります。